思い出がたくさんありすぎて何から書こうか迷います


昨日が父の誕生日だったので、去年の誕生日のことを書きます


去年の父の誕生日は入退院を繰り返していた父が退院して少し落ち着いてきていた時期でした
元気に毎日散歩に出かけていた時期でした


正直に言うとその年の夏に主治医からは「年が越せるか越せないかだと思います」と言われていたので、退院してなんとか誕生日までは生きてもらいたい、と日々思っていた頃でした


私はその時45才でしたが、なかなか反抗期からの父親への態度が改めることができず、いつまでも煙たく感じていて、この時までちゃんと父の誕生日を祝ってあげられていなかったので、とにかく今回が最後かもしれない、と思っていたため、きちんと誕生日を祝ってあげよう、と心に決めていました


プレゼントは何がいいんだろうか?


今まできちんと話をしたことがなかったので、何が欲しいのか何が好きなのか、分からず、ガン発覚後から色々話すようになってからの情報から判断しなければなりませんでした


そこで買おうと思ったのが、

1つは“カバン”

毎日散歩が日課となっていたのもあるし、散歩が好きだったのでその時に使って貰えれば、というのと、父はカバンが好きだったこともあって、まずはカバンにしよう、と決めました

そしてそれだけでは物足りなかったのと、なにかもう一つプレゼントしたい、と思い買ったのが
“カメラ”でした

これはなんとなくカメラがいいかな、という感覚的な判断でした


“カバン”と“カメラ”

この2つを買うために、どんなのにしようと調べはじめたのですがこれがかなり苦労しました
なかなか選ぶのが大変で…

私の場合、ものを買うときは必ずまずネットで見る
そしてある程度決まると、次は実際にそのものを見に行きます
そして見て触って確かめてから購入します

というのもネットで見たものと実際の見たときの、質感や肌触り大きさなどは、どうしてもネットでは分かりづらいので、実際に見に行くという行為がプラスされるのです
結果、時間がかかります…


まずはカバン
ネットではここの店舗にある、ってなんているのだけれど実際行ってみるとなかったりと、5~6回はいろんな店舗に行って確認しました

そしてやっと購入
誕生日2日前というギリでした

カメラはどちらかと言えばはやく決まった方でした

というのも私が写真関係の職に就いているので、ある程度の専門知識があり、色々あるなかで父が一番扱いやすいもの、という基準で購入を決めました


準備が整いました


誕生日当日

まずは家族で食事
ランチです
ディナーは体力的に難しいこともあってランチ


ホテルでビュッフェランチ
ビュッフェなら自分で食べたいものだけ選んで食べれるという利点があり、コース料理や単品ものだと食べきれなく残ってしまうことがあるのでそうしました


食事をを終え、帰ってきてからプレゼントを渡しました

父は今までほとんどもらったことがなかったので、驚いていました
そんな父の表情やリアクションはとても新鮮でした

カバンを見たときの父は喜んでくれて
さっそく肩にかけてくれて、そのあと「こんなことするんだぁ」と感じたのが、父はカバンを肩にかけ鏡でサイズ感や、どのくらいの長さがちょうどいいのかをチェックしはじめました
75才でも鏡をみてカバンをかけたときの感じをチェックする姿が、とても新鮮でした

そしてカバン以上に喜んでくれたのがカメラです
「前から欲しいと思っていたんだ」
と言った時、それならもっとはやく言ってくれればいいのにと思いました

「さっそく散歩に行きたくなっちゃたよ(笑)」

といった父の言葉と笑顔が忘れられませんでした



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